熱伝達には様々な種類があります。それは、対流熱伝達、沸騰熱伝達、凝縮熱伝達などです。どのような形式によって熱が伝わるのかが、境膜伝熱係数が変わることに関係しています。境膜伝熱係数が変われば、熱伝達率は非常に変わります。
対流熱伝達では、流れを強制的に生み出すことによって、自然対流の温度が変わる率に比べて、伝熱面らへんのところの温度の変わる率が、激しく大きくなります。
沸騰熱伝達とは、沸点に達した液体の熱伝達率は、他よりも大きくなる、という特性を使った熱伝達の一つです。
凝縮熱伝達とは、気体が冷やされ、液体に変わるとき出す熱を用いた、熱伝達の一つです。壁に浮き出た液体がうすい膜のようになっている場合を膜状凝縮、水滴のようになっている場合を滴状凝縮と呼びます。温度の差が同じだとしても、滴状凝縮の熱伝達率は、膜状凝縮のそれよりも20倍ほど大きくなります。しかし、長い間、液膜凝縮をそのまま保つ方法はまだ見つかっていないため、膜状凝縮が主流です。